まつげエクステを施術中、お客様が涙を流していて施術が思うように進まなかった、なんて経験はありませんか?
まつげエクステの施術中に涙が出る原因として1番に考えられるのは、まつげエクステを装着するのに使うグルーがしみていることが考えられます。
そこで、施術中にグルーがしみる理由とそのお客様の対処方法をまとめてみました。
まつげエクステを施術中しみやすいお客様がいらっしゃったときはぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
まつげエクステに使うグルーがしみるのはなぜ?
まつげエクステのグルーは、シアノアクリレートを主成分にしたものを使っているサロンが多いです。
シアノアクリレートは、揮発性(液体が常温で気体になって発散すること)のものなので自まつげにある微量の水分や、空気中にある水分などと反応して硬化する仕組み。
たまにシアノアクリレートを主成分としたグルーが、目に入って目がしみていると勘違いされるお客様もいらっしゃいますが、実際は揮発した空気が目に入ることで目がしみます。
また硬化する際に、アレルギー源といわれている微量のホルムアルデヒドが発生する場合があります。
ですので目の美容整形手術をされて瞼がキレイに閉まりにくい方や、瞼の筋肉が緩んで寝ていると瞼が開いてくる方などの施術中に瞼がきちんと閉まりにくい方は、特にグルーで目がしみると感じられる方が多いようです。
また作業がしやすいという理由でテープワーク時にアップテープを上げすぎて、瞼が開いている場合もあるので、テープワーク後はのぞきこんで瞼が開いていないか確認する必要があります。
施術中は「しみてないですか?」のお声がけを数回しよう!
自まつげにエクステを数本つけて「しみてないですか?もし、しみるようでしたらその都度おっしゃってください。」と最初だけお声がけされている施術者が多いですが、少しくらいしみていても我慢されるお客様も多いので、施術中は何回かお声がけをしてしみていないかしっかりと確認をしてくださいね。
またまつげエクステ経験者のお客様の場合は、カウンセリング時に以前まつげエクステをした際、しみたかどうかも聞いておきましょう。
先に確認しておくことで、グルーを変えることを提案でき途中席を立たずにすみますよ。
しみやすいお客様には低刺激のグルーで施術を
操作がしやすいことや装着したまつげエクステのモチが良いことから、施術者に支持の高いエチルシアノアクリレートを主成分としたグルーを使われているサロンが多いですが、瞼が開きやすい方や敏感な方には刺激が強くしみやすいグルーです。
グルーの種類によっては、速乾性に優れていてしみにくいものもありますが、エチルシアノアクリレートを主成分としたグルーでしみる方には、ブチルシアノアクリレートを主成分としたグルーがおすすめです。
ブチルシアノアクリレートを主成分としたグルーは、エチルシアノアクリレートを主成分としたグルーより硬化速度も遅いものが多く持続性は落ちますが、低刺激のグルーになっています。
ブチルシアノアクリレートを主成分としたグルーでまつげエクステを施術する時は、持続性をカバーするためにも、グルーの接着面を多く取るようにしましょう。
ブチルシアノアクリレートを主成分としたグルーでもしみるという方には、エトキシエチルシアノアクリレートを主成分にしたグルーがあるのですが、こちらは3種類のグルーの中で1番持続性が弱いです。
ですが、刺激が最も少ないグルーなのでお客様の体質や瞼の状態を見て選択しましょう。
まつげエクステのモチ重視でグルーを選び「少ししみてるけど大丈夫です。」といわれるお客様がいますが、施術後に目の充血などのトラブルにも繋がる恐れがありますのでしっかりと説明してから施術を行うようにしてください。
施術中、しみていないか確認をしつつ数本つけたらブロアやエアーコンプレッサーなどで乾かすという作業を繰り返しながら施術を行うと、しみやすい方でも施術が可能な場合があります。
また乾かすことで滞留していた、アレルギー源であるホルムアルデヒドを吹き飛ばすこともできるのですが、この作業は数本つけては乾かすという作業が増えるため、施術時間がいつもより長くかかるというサロン側からするとデメリットな部分も…。
お客様に合わせてグルーを使い分けて安全な施術を!
先程3種類のグルーを軽く説明しましたが、グルーを販売しているメーカーによっても硬化速度が違います。
例えば、同じエチルシアノアクリレートを主成分としたグルーでも、A社は1~2秒でもB社は3~5秒といったふうに硬化速度に違いがあるため、色んなメーカーのグルーを試してサロンで扱うグルーを決めましょう。
サロンで扱うグルーは1種類だけにせず、お客様の体質や目元の状態によって数種類のグルーを用意しておくのがおすすめです。